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吉野へ。


金曜日、いつもより少し早めに作業を切り上げ、レンタカーの2tトラックに乗り込み、走り出した。

向かうは吉野、龍門地区にある製材所。

お願いしていた材木を引き取りに行く。


丸太から選んで製材してもらっているものの他にも、この製材所の主人はぼくにとって良さそうな材も見繕ってくれている。 良材を手に入れるのがどんどん難しくなる中、気にしてもらって、とってもありがたい。


東京までは下道でトコトコと。

茨城~東京は、距離は大したことない割に高速料金が高いので、気にくわない。

気分を悪くすることには、自分が近づけなければいい。

そしたら大体いい気分で過ごせる。


東京から東名高速に上がり、いつものように眠たくなるまで走る。

何回か休憩をはさみながら、今回は静岡の掛川まで。

ひと眠りして目覚めると空が白み始めていた。


いい天気の朝、優しめの光の中、車を走らせ、8時頃吉野に到着。



今回、積み込んだのは幅500mm、長さ3500mmくらいの山桜や色んなサイズの槐、水楢、本桑など。


見繕ってくれて用意されていた材の中で、紅葉は長さは1500mmほどだけど、雰囲気のある個体。


派手ではないが、優しい上品な杢入り。

乾燥して使うのは、まだ大分と先の話だけど、待ち遠しさを覚える、なかなかいい材。



杢には数多くの種類があるけれど、波模様やキルト生地柄にキラキラするものや透明感を感じる杢は繊維の波打ちに対する入射と反射の光の作用。




樹皮側の部分をを見れば、繊維の波打ちがよく見える。

縞々になっていれば波状杢が、ボコボコしていればキルト杢、突起状であれば玉杢が現れます。


今回で全ては積みきれなかったので、残りはまた次に。

吉野に行けば、各地の山の現状や製材の知識など、いつも色々と学ばせてもらえるので、なるべく数多く向かいたい。


いつも気に掛けてくれて、面倒を見てくれる吉野界隈の製材所、材木屋の皆さんには本当に感謝しています。

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